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【読書感想】他者と働く

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手にとった経緯

こんにちは、テクニカルリードの伊吹です。

リモートワーク4か月目に入りました。
ニュースかなにかで、オンライン授業は全員が最前列で授業を受けられるようなものだ、というのを耳にはさみ、なるほどと感じましたが、 オンラインのミーティングも、全員が最前列で参加できる素晴らしい環境と感じています。

リアルのミーティングでは、問題(モニタ、ホワイトボード)との距離は物理的な問題で個々にまちまちとなりますが、 オンラインでのミーティングでは、個々がそれぞれに最前列で問題(PCの共有画面)と対峙することとなり、 おのずと「問題 vs 私たち」の構図になれる環境なのでは、と思います。

最近は、ペアプログラミングならぬ、ペアデザイン、モブデザインといった感じで、 複数人でデザインドックを仕上げて、開発に入っています。
オフィスであれば、モニタのある部屋のスケジュールを確保して、モニタ前に集まって、としているところですが、 その選択肢がなくなったことで、逆に自由になれている印象です。

このように、リモートでの業務を楽しみつつ、進められている状況ではあります。
ですが、今後もリモートでの業務を継続していくと考えると、改めて、個人と個人との関係性が重要となってくるのではないかと思い、 10月に購入し積読状態だった「他者と働く」を手にとりました。

概要

  • 「技術的問題」であれば、知識の量を増やすことで対処できる。
  • 「正しいかもしれないが、そういうことじゃない」といった「適応課題」に挑むためには、対話(=自分の中に相手を見出すこと、相手の中に自分を見出すこと)が必要となる。
  • 対話のプロセスとして、まず、自分のナラティヴと相手のナラティヴの溝に気づく必要がある。
    ※ナラティヴ=立場・役割・専門性などによって生まれる「解釈の枠組み」
  • ナラティヴの溝に気づき、準備ができたら、観察→解釈→介入、と溝に橋を架けていく。

といった内容になっています。

あえて他者

タイトルをあえて「他者」と突き放した表現としているのは、わかり合えていない「他者」とまず認識する必要がある、と理解しました。

  • 仮にわかり合えていると感じている場合でも、わかり合えていない、という前提に立ってみる。
  • 同じチームなんだから、わかり合えているでしょ、といった気づかないふりをやめてみる。

といった具合に、わかり合えていないと認識をすることで初めて、自分のナラティヴと相手とのナラティヴとの間に溝があることに気づくことができる、ということかと思います。

ナラティヴを知る場

CBASEで、ナラティヴの溝に橋を架けられていると感じる場面を思い返してみると、レトロスペクティブでの問題共有の場、が該当するように思います。

  1. 個人として課題に感じていることを挙げ、課題と感じる背景、理由などを説明する。(自分のナラティヴの発信)
  2. 挙がった課題に対し、チーム全員で課題と感じる背景、理由などを把握しにいく。(相手のナラティヴの把握)
  3. その上で解決策を考える。

一旦業務は置いておいて、フラットに問題と向き合える場、さらに上司、部下の関係性を置いて「問題 vs 私たち」になれる場だと感じています。

エンジニアとユーザの間のナラティヴの溝

また、サービスを開発するにあたり、ユーザ目線が重要ですが、これまでユーザ目線を「自分がユーザの立場だったら」ということで考えていました。
今回のナラティヴの話を踏まえると、この「自分がユーザの立場だったら」は、半分合っていて、半分違うように思います。
ユーザとはわかり合えていない、という前提に立った上で、ユーザのナラティヴを観察、解釈していく必要があるように感じています。

おわりに

ちなみに、私事ですが、この度、価値観ババ抜きインストラクターになりました。
グループメンバーのナラティヴの一端に触れるべく、オンラインでの価値観探求ワークを実施できればと思っています。