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【読書感想】サーベイ・フィードバック入門

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はじめに

エンジニアの田邉です。
GWを利用して「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 これからの組織開発の教科書を読んだので感想を残します。本の著者は、立教大学経営学部の中原淳教授で、人材開発・組織開発を専門としています。弊社のようなサーベイサービスを開発運用する側の人間として読んでおいて損はない本でした。

CBASEの社員は全員読んでいると思います。きっと自分が最後の読者です笑

概要

サーベイフィードバックは人材開発・組織開発の基礎技術です。しかし、実際は時間のかかるサーベイに疲弊するメンバーと結果データを活かせないマネージャーにより、サーベイフィードバックはこけているといった現実があります。

そこで、著者はサーベイフィードバックは見える化だけでは全く効果が上がらないもので、ガチ対話未来作りこそが重要であると提言し、現場でどうすべきかをサーベイを活かす側の視点から切り込んでいく内容となっています。

所感

データの見える化を行い、その先の現場の人に解釈されて、意味付けされて、考えられてこそ意味がある

などのように割と当たり前のことが書かれているように感じました、当たり前すぎるが故に忘れがちな内容であり、実際に現場でサーベイしてフィードバックすることが一筋縄ではいかないことなのだと再認識しました。人によって解釈は異なりますし…。

また、

新しいテクノロジーが(インプット)
現場の人々に解釈されて、意味付けられて(スループット)
人・組織・職場を変える(アウトプット)

と定義していたのですが、アウトプットを意識したインプットとスループットを開発者として技術で実現して行けるのではと考えさせられる内容でした。

さらに、フィードバックされた人の多くは、

どんな数字を見せられても都合よく意味付けを行い、「行動を変えないこと」を主体的かつ能動的に「選択している」

とあり、如何に効果的なフィードバックが難しいのか、サーベイを企画した側の意図から逸れずにどう意味付けして現場に還元すればいいのかといった課題が現場にはあることに気づかされました。

データを使いこなす「前段階」で躓いていませんか?

耳が痛いです。躓いています…

データが果たす役割として

「見える化」したデータは「外在化効果」を有し、そのことによって「(本音や事実を)見える化」する

とありました。こうすることで、現場の人々はデータましてや自分自身と向き合うことができるということに凄く納得しました。データをそのまま伝えるだけでは物事が伝わらないんですよね…。

他にも、現場のフィードバックの認識として

「自分たちはあくまで調査をしているだけであって、出てきたデータは経営陣・管理職の方で活かしてもらえれば良い」

とあり、こういったことにもサーベイを提供する側として取り組めることはまだまだあると思っています。

著者はサーベイの結果データを活かす立場にある組織のマネージャーなどを想定して

「孤独なデータは価値を生まない」
「データはデータと繋がって、初めて価値を生み出す」

としていましたが、サーベイを提供する弊社としてもここに対するアプローチは絶対に考えなければならないと思いました。他社のフィードバック事例などを参考にこちらから現場のフィードバックに役立つような提案をしていきたいです。

おわりに

読み終えてサーベイフィードバックにおける「見える化」「ガチ対談」「未来づくり」サイクルは非常に参考になりました。

サーベイを行う目的・理由・必要性の説明責任を果たせるサービス提供を行い、現場に寄り添った形でフィードバックのサポートができるようになるといった道筋が自分の中に芽生えた気がします。

まだ読んでいない方は、「〇〇病」と称してサーベイあるあるが書かれた面白い章もあるのでぜひ読んでみてください。